それは、乱視がどのくらいあり、その本人がどのくらい見え方に不満を持っているのかで違ってきます。
これまでにお話したように、乱視があれば見ている“もの”はぼけて目の奥の網膜に映し出されます。このぼけ方は乱視度数の大小で違ってきます。
![]()
(ボタンをクリックすると乱視の見えかたのシミュレーション画像が切り替わります)

このぼけた画像は視神経を通じて脳に伝わります。そして、その画像のボケが比較的小さいとき、脳でクリアな画像に修復されます。人の脳には大変優れた画像処理システムが備わっているのです。少しのボケであれば、クリアな画像として認識することができます。要するに、ある程度までの乱視であれば矯正する必要が全くないということです。
しかし乱視が強い場合、ボケが大きくなり脳は画像を修復することができません。当然、見えにくいと感じてしまいます。また、脳が「ぼけている」と感じた場合、ピントが合っていないと判断し、ピントを合わすように目に指令を出します。しかし、乱視ではピントを合わせようとしても合うわけがありません。しかし目は、少しでもピントを良くしようと筋肉を動かし続けます。乱視が疲れ目の原因にもなってしまいます。このような状態であれば、当然矯正が必要です。
また、疲れ目の原因にまでならなくても、少しでも見えやすくしようと目を細めるくせがついてしまい、知らず知らずに表情の印象が悪くなってしまう場合もあります。
このように、乱視には矯正した方がいい乱視としなくてもいい乱視があるのです。


