CooperVision Technology CooperVision Technology
ユニークな製品を生み出す「素材」・「レンズデザイン」・「レンズ製法」へのこだわり。

ソフトコンタクトレンズに求められる装用感と乾燥感の軽減を考えるとき、コンタクトレンズの基本である「素材」「レンズデザイン」「レンズ製造」の3つのバランスが非常に大切です。
コンタクトレンズに集中することで世界第3位にまで成長したクーパービジョンは、常にコンタクトレンズを基本から考え、研究・開発・製造を行っています。
クーパービジョンは、徒に技術の先進性だけを追い求めることを目的とはせず、コンタクトレンズの基本にこだわり、見えない努力を惜しまないことにより、快適な装用感と視力を提供するコンタクトレンズを作り上げることを目指しています。
研究・開発・製造におけるこの方針とその技術を、私たちクーパービジョンは自ら誇りをこめて、CooperVision Technologyと呼んでいます。

現在、クーパービジョンは、新世代期に向けた製品開発力をより充実させています。
バイオミメティックテクノロジー(生体模倣化学)の応用から開発された次世代素材「PCハイドロゲル」レンズの導入をはじめ、超高DK値のシリコーンハイドロゲル等、将来日本市場にご紹介することの可能な「素材」を含め、コンタクトレンズの視力性、装用感に作用するレンズ周辺部およびレンズエッジなどの「レンズデザイン」との総合的なアプローチで研究が進められ、乾燥感の少ない、一日中みずみずしい装用感のレンズの実現を追及しています。また、光学面(屈折矯正)においては、世界第1位のシェアを誇るトーリック(乱視用)レンズやマルチフォーカル(遠近両用)レンズの設計・製造に加え、第3の屈折矯正といわれる球面収差の補正など、高度の専門性が要求されるレンズデザインの研究開発が行われています。
当社では、使い捨てコンタクトレンズの製造には手間がかかりすぎるといわれてきた「ドライキャスト・モールディング」製法にあえてこだわり、薄型でも取り扱いの容易な独特の「コシ」をレンズに与えています。

テクノロジー1:「素材」

現在、主流のハイドロゲル素材では、涙液交換性を向上させる独自のレンズデザインとの適合性に優れた含水率55%のハイドロゲル素材(Ocufilcon D, Methafilcon A)を用いて、乾燥感の軽減を実現しています。

PCハイドロゲル

人の細胞膜をモデルに生まれ、人工心臓や人工血管など、先端医療機器に広く活用されている注目の新素材「MPCポリマー」。クーパービジョンは独自のPCテクノロジーによって、優れた生体適合性と高い保水力、親水性を有するこの「MPCポリマー」を世界で初めてコンタクトレンズ素材に応用し、次世代レンズ素材「PCハイドロゲル」を開発いたしました。
日本では快適なコンタクトレンズ装用と目の健康を追求したコンタクトレンズとして「プロクリア ワンデー」「ワンデー アクエア プロシー」をご紹介しております。

超高DK値シリコーンハイドロゲル

超高DK値のシリコーンハイドロゲル素材でありながら、これまでのシリコーンハイドロゲル素材の難点であった硬さと親水性の問題を解決した、次世代型シリコーンハイドロゲル素材レンズを欧米市場で既に発売しております。

テクノロジー2:「レンズデザイン」

レンズ先端部デザイン

コンタクトレンズの装用感にレンズ先端(エッジ)部分が非常に大きな役割を果たします。

スキー板の先端部分が上に向いていることで、雪面での滑りが良くなります。
逆に、先端が上を向いていないと、滑りにくくなります。
瞳の上で涙の層に浮かんだ状態にあるコンタクトレンズも、涙を介して、瞬きをするたびに動きます。この瞬きの際の動きが非常に重要です。ソフトコンタクトレンズは乾燥すると白目を締め付けたりすることがありますが、このレンズの締めつけも、動きがスムーズなことで軽減し、乾燥感を和らげます。
ソフトコンタクトレンズのレンズ先端(エッジ)部分に適度なリフト角をつけることでレンズ表面の涙の交換を促進するとともに、レンズの動きをスムーズにすることができます。ただし、上を向いていれればいいという訳ではありません。上を向きすぎていると今度は、まぶたとの接触で装用感が悪くなることがあります。
クーパービジョンは、独自のLEM製法で、適度なリフト角と丸みのある良好なレンズエッジ形状に仕上げています。これにより、乾燥感の少ない、快適な装用感を実現しました。

スーパーアスフェリックデザイン

コンタクトレンズの機能と目的は視力の矯正(屈折矯正)です。視力の矯正とは、単に光学的に屈折を矯正することではなく、生活スタイル、求められる視力、眼の健康状態等、眼科医による総合的な判断とコンサルテーションを含むものです。クーパービジョンは、こうした眼科の先生によりQuality of Vision(視力の質)を高めることに、良質なコンタクトレンズ製品を提供することで貢献したいと考えています。
コンタクトレンズでは、近視、遠視、乱視を球面レンズ、円柱レンズで視力補正することが一般的です。最近では、さらに高次収差を補正することが取り上げられています。

高次収差の問題に注目が集まるきっかけは米国での屈折矯正手術(近視を外科手術で矯正する試み)です。人間の眼の光学的構造を、手術により補正して近視を矯正したところ、術後も視力が向上しなかったり、逆に見えずらくなるケースが頻発しました。その原因が近視や正乱視だけではない、高次収差という屈折異常でした。これをきっかけとして、高次収差の矯正の重要性が再認識されることになりました。
この高次収差を測定する方法には、米国でStar Wars構想のために開発された波面センサーによる解析技術が用いられています。

波面収差を解析するゼルニケ(Zernike)法では、近視、遠視や乱視は第2次収差に分類され、第3次以降が高次収差(球面収差は第4次)となります。
収差とはレンズを通過した光が一点に像を結ばないことで、カメラや望遠鏡ではボケやユガミとして現れます。
眼やコンタクトレンズもレンズですのでやはり収差があります。広い意味では近視や乱視も一点に像を結ばずにボケますので収差といえます。
球面でできたコンタクトレンズでは中央部を通る光と周辺部を通る光の集まるところが異なりボケが生じます。

クーパービジョンの新型非球面デザイン―スーパーアスフェリックデザインは、コンタクトレンズ自身が持っている球面収差を排除するだけでなく、角膜が持っている球面収差も考慮して、コンタクトレンズを装用した時点での眼の球面収差を軽減するデザインとなっています。

スーパー "スムース" プリズムバラスト・デザイン

レンズの安定性がいい、
つまり矯正された視力が安定しやすい、プリズムバラスト・デザインの難点は、普通の(近視矯正用の球面形状をした)レンズに比べて厚みが出てしまい装用感がやや劣るという点でした。

この難点はプリズムバラストに限らず、回転を抑え安定性を得るためレンズの一部を厚くする必要のあるトーリックレンズ全てに共通する課題でした。

ワンデーアクエアトーリックは、プリズムバラストの厚みの部分を「広く・薄く」し、
更に「均一に・滑らかに」仕上げる独自の『スーパー "スムース" プリズムバラスト・デザイン』により、視力の安定と普通の近視用レンズと変わらない快適な装用感を両立させました。

テクノロジー3:「レンズ製法」

レンズの形状保持性は、レンズを指の上にのせたときに、ピンと立ち上がって、レンズとしての形が保たれていることをみれば判別できます。これはレンズのつけはずしが簡単で扱いやすいということに影響します。実はこの形状保持性が良ければ、乾燥感も軽減されることになります。
なぜなら、ソフトコンタクトレンズはハードコンタクトレンズと違い柔らかな素材でできているからです。瞬きをすると、レンズは目にむけて押し付けられます。そして、次にまぶたが開き、レンズがまた元の形に戻るときにポンプと同じように作用して、新しい涙がレンズの下に吸入されます。「形状保持性」が高い、つまり、元の形に戻ろうとする力が強いレンズが、「涙液交換性」が良いレンズになるわけです。そして、この作用が「乾燥感」を軽減することになります。
また、勿論レンズの「形状保持性」は、「光学精度の高さ(視界のクリアさ)」にも影響します。

ドライキャスト・モールディング製法

この「形状保持」の高いレンズは、「ドライキャスト・モールディング製法」という方法を用いると、製造されやすくなります。
クーパービジョンのコンタクトレンズは、水分を加える前の乾燥した状態(「ドライ」)で、精度の高い加工を行い、最後に水に浸して柔らかなレンズに仕上げる(「ウェット」)、このような複数工程で手間隙かけて製造しています。
この方法は、ソフトコンタクトレンズの製造法としては歴史も長く、評価の確立したものですが、はじめから水分を含んだ素材を加工する方法に比べるとずっとコストがかかるという欠点があり、どちらかといえば使い捨ての製造メーカーからは敬遠されてきた製法をあえてクーパービジョンでは採用しています。

LEM製法

良好な装用感をもたらす適度なリフト角と丸みを持ったエッジデザインはクーパービジョン社が特許を持っているLEM(リキッド・エッジ・モールディング)製法で製造されます。この製造方法の元である、キャスト・モールディング製法は従来から定評のある製造方法です。
モールドとは、凹型と凸型の型(モールド)を使用して、その中に素材を入れる製法です。型で作られるプラスチック製品には型の合わせ目がどこかにできます。従来の製造方法では、レンズのエッジ部分が鋭角で、凹型と凸型の継ぎ目がエッジの上下側(眼に近い方)になってしまうという問題がありました。
また、レンズの成型には熱による重合を使用します。その際に、素材の収縮が起こり、成型隙間ができることがありました。
LEM製法では、凸型が収縮に合わせて動くように設計されており、継ぎ目や成型隙間のない、適度な角度と丸みのある良好なエッジ形状に仕上げています。
これにより、乾燥感の少ない、快適な装用感の実現を可能にしました。
このような凸型の動きを液体(Liquid)に例え、エッジに適度な角度と丸みを持たせ、良好に作り上げる方法という意味で、Liquid Edge Molding(リキッドエッジモールディング)製法と言う名がついています。

ANTI-DRY COMFORT VISION―

もっとも乾燥感が少なく、目にやさしい快適なコンタクトレンズの開発。クーパービジョンの製品開発の原点であり、すべてがこの一つに集約されています。CooperVision Technologyと呼ばれる「素材」「レンズデザイン」「レンズ製法」による独自の開発技術により、ソフトコンタクトレンズにうるおいが保たれる研究が続けられています。

そして、この乾燥感軽減への挑戦の集大成として、コンタクトレンズで初めての生体細胞膜の模倣から生まれた次世代レンズ素材、PCハイドロゲルの開発に成功いたしました。「目にやさしく、乾燥に強い」ワンデーレンズを今、ご紹介しております。

クーパービジョン・ジャパン株式会社

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