コンタクトレンズを快適に使うためのポイント

海やプールに行くとき、コンタクトレンズはどうしていますか?「周りが見えないと怖いので、コンタクトレンズは当然つける」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。実は、「海やプールで泳ぐときには、コンタクトレンズははずす」が原則です。

泳ぐときにコンタクトレンズ装用を避けるべき理由

塩素

プールで消毒剤として使用されている塩素がコンタクトレンズに付着すると眼障害を招く可能性があります。

感染症

海水やプールの水に含まれる細菌やウイルス、アカントアメーバなどの微生物がレンズに付着し、目の感染症につながる可能性があります。

レンズの変形

海水がレンズにふれるとコンタクトレンズが変形するリスクがあります。

コンタクトレンズがはずれる

泳いでいる途中でコンタクトレンズがはずれてしまうと急に視界が悪くなり非常に危険です。また、はずれたコンタクトレンズは水の中で分解されず、マイクロプラスチックとなり海に漂流し生態系を脅かす可能性があります。

解決策

度付きのゴーグルを使う

コンタクトレンズを装用しゴーグルを使っても、目に水が入る可能性がありますのでおすすめできません。コンタクトレンズの変形や感染症を予防し目の健康を守るため、度付きのゴーグルを装用することで快適な視界で安全に泳ぎましょう。泳いだ後の目はデリケートになっているので、目を休ませてからコンタクトレンズを装用しましょう。

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監修 :東原尚代 先生(医学博士)

1999年に関西医科大学を卒業後、京都府立医科大学眼科学教室へ入局。バプテスト眼科クリニックや大学院でのドライアイ・角膜の研究を経たのち、2011年にひがしはら内科眼科クリニック副院長に就任。地域に寄りそった眼科診療と共に、京都府立医科大学でも円錐角膜・コンタクトレンズ専門外来や講師を務める。専門分野は、円錐角膜・ドライアイ・コンタクトレンズ。